海外女性の更年期対策事情

【老化がゆるやかな日本人】

日本人女性は海外に行くと大抵、年齢より若くみられ、外国人女性は年齢よりも老けてみえる方が多いと思いませんか? 外国人女性は20歳くらいまではとても美しいのですが、その後の老化のスピードが速く、30代ではシワもくっきり、体重増加も激しかったりします。

年齢による衰えは人間であれば当然のことですが、日本人は欧米人に比べ、肥満率も少なく、容姿にあらわれる老化もかなりゆるやかな印象です。老化のゆるやかさは健康長寿ともつながるため、日本食は高く評価され、世界無形遺産に選ばれるほどです。

【日本人女性の更年期症状はとても軽度】

日本の伝統食は老化をゆるやかにし、健康長寿をもたらすと同時に、女性ホルモンのバランスを保つのにも非常に優れていると考えられています。それは、日本人女性の更年期症状は、欧米人のものよりもずっと軽いからなのです。伝統的な和食だけを食べていた明治以前の女性には、現代女性のような深刻な更年期障害がなかったそうです。戦後、食事の欧米化がすすむことで、更年期の症状もより深刻化したわけですね。

【更年期にみられる伝統的な和食の効果:大豆のひみつ】

そんなすばらしい伝統的な和食の特徴的食材は何でしょう? それは「畑の肉」とも呼ばれる大豆です。更年期の不調は女性ホルモンのひとつエストロゲンの激減によりおこるため、更年期にはエストロゲンの補充が必要となってきます。和食には、そのエストロゲン様作用をする成分、イソフラボンを含む、大豆、大豆製品がたくさん使われています。

更年期の治療として、医療機関ではプラセンタ注射やホルモン補充が行われるのですが、医療機関での本格的な治療には抵抗感を覚える方も多いでしょう。和食は私たちにとても身近な大豆製品を通してエストロゲン様作用をする成分が摂取しながら、とても気軽で簡単なホルモン補充の機会を与えてくれるのです。

【海外女性の更年期】

<Sex and the City サマンサの場合>

アメリカで人気のドラマで、映画化もされた Sex and the City をご存知でしょうか?映画のなかで、主人公の女性4人がアブダビへ旅行をするのですが、その際に、サマンサは、空港にて持参したサプリメントとホルモン剤をすべて没収されてしまいます。あまりにも大量に持ち込んだので、密輸と勘違いされても仕方がありません。けれども本人にとっては死活問題。女性として若さと美しさを保つため、高額なサプリメントと女性ホルモンを毎日欠かさずに摂取しているのに、それができなくなる数日間を過ごすなんて!

そんなサマンサはレストランでひよこ豆に食らいつきます。こうすることで、なんとか女性ホルモンを補わなければ!という切羽詰った気持ちからです。彼女はどうやらひよこ豆と大豆を勘違いしているようですし、ひよこマメと大豆では含有イソフラボン量に差があるようですが、大豆イソフラボンのもつ女性ホルモン様効果は海外でも注目されていることがこのシーンからも明らかです。

【海外ではより深刻な更年期】

海外では大豆製品を食べる習慣があまりないこともあり、女性の更年期障害は非常に深刻なものでした。海外女性は日本人女性よりも更年期症状が重いばかりでなく、その時期が早くくるともいわれています。すでに30代から不調がはじまるのであれば、早く手をうちたいと考えるのも当然ですね。

【海外女性の更年期対策法】

<サプリメントは当たり前>

サマンサの例にもみられるように、欧米における女性ホルモン補充サプリメントはとても一般的な当たり前の習慣です。たとえば、アメリカでは20年以上前から、DSHEA(栄養補助食品健康教育法)に基づき、サプリメントの安全、品質基準が保たれ、安心して購入することが可能になっていますし、ヨーロッパにおいても、ビタミン剤を含め、サプリメントは全額還付の医療費対象となっているため、女性ホルモン調整の相談、治療を気軽に積極的に行えるようになっています。

<酵素に注目:ローフード・マクロビオティック>

Sex and the City のドラマや映画が生まれたハリウッドでは、1990年代にマクロビオティックという考えが広がり、マドンナ、トム・クルーズなどのビッグスターたちが実践していることで話題にのぼりました。マクロビオティックとは野菜や穀物、海藻を中心とした日本の伝統食に基づいた食事により、自然との調和を図りながら、健康な暮らしを実現する考え方です。自分が生きる土地の旬のものを食べ、自然の恵みをなるべくそのまま、精製の少ないかたちでいただくことを大切にします。

その後、ローフードという考え方もでてきました。ローフードとは英語で書くとraw food、つまり生の食べ物。加工されていない食べ物を食べることで、加熱により失われやすい酵素を効率よく取り入れることを目的としています。

この酵素がマクロビオティックとローフード、双方の考え方の共通点です。酵素には 女性ホルモンの減少を抑えたり、自律神経に働きかけ、ホルモンのバランスを整える作用があるため、更年期症状にも良い効果が期待できるのです。体内酵素も年齢を経るにつれ減少してしまうので、外から食品酵素で補うといい成分のひとつです。

<西洋の自然の恵み、ハーブティー>

大豆製品摂取の習慣がなく、更年期を迎える年齢が早く、その症状が深刻にあらわれる欧米では、西洋の薬草学に基づいたハーブを使うことにより婦人科系の問題を緩和させていた歴史があり、セントジョンズワート、アンジェリカルート、チェストベリー、ブラックコホシュ のようなハーブが使われてきました。

ドイツのマリエン薬局のメディカルハーブティー「更年期ブレンド」は日本でも購入が可能で、とてもよく知られています。そのほかにも、最近は自分にあったハーブのブレンドをしてくれるハーブティーのお店もでてきたので、医療機関での本格的な女性ホルモン治療をする前に、このようなハーブティーを試すのも更年期へのいい対策になります。

【まとめ】

日本人女性は、欧米の女性よりも、老化のスピードがゆるやかで、更年期の問題もわりに軽度でおさまるという恵まれた状態にあります。伝統的な和食により古くから大豆製品に親しみ、すばらしい恩恵を受けているからです。海外における、更年期への積極的な対処も参考に、私たちの食習慣を大切にしながら、上手な更年期の過ごし方を探していきたいですね。

 

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